インタビュー

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見えることの喜び、そして生きる素晴らしさを、医師としてお守りいたします

皆さまの視力を守る眼科は、私たちの生の営みを根底から支える大事な仕事です。医者の家系を継ぐ一人として、大きなやりがいと責任を感じながら、患者さまが受診しやすい工夫を取り入れた医療に取り組んでいます。

どうして医者になろうと思ったのですか?

幼い頃から、医者という仕事が身近な環境に育ったことがきっかけだと思います。母方は、秋田の地で古くから医者を代々継ぐ家系であり、江戸時代には久保田藩の御典医を勤めたとも聞きます。そのため、私も例にもれず、折にふれて医者になることを勧められて育ちました。

さらに、私自身、小さい頃は身体が弱かったので、いつもお世話になっていた病院は特別な場所ではありませんでした。注射器を煮沸する機械の不思議さや、優しかった先生を懐かしく思い出します。背中を押したのは父でした。将来、私が男性と対等に仕事ができるようにと、医者になることをいつも応援してくれました。

なぜ眼科を目指したのでしょうか。

現在は眼科を専門としていますが、かつては循環器内科で救急医療に携わってみたいと思っていました。どうせなら、最前線で命に関わる仕事をしてみたかったのです。しかしそこは当時、女性には事実上足を踏み入れにくい世界であったことに加え、さらに結婚などの背景もあり、少しずつ考えが変わっていきました。

その頃、心臓外科の先生たちの巧みな手術に憧れたものです。しかしある日、「眼が見えるからこそ、手術で人命を救える」ことに気づきました。視力を守る仕事、つまり眼科は、私たちが外界から情報を得たり、意義ある活動をしたりするのを根底から支える大事な仕事なのです。こう思い至ったことに私の原点があります。

診察時に心がけていることはありますか?

診察では、丁寧に説明することはもちろんですが、むしろ患者さまの側から、私に何でも質問していただきやすい雰囲気、つまり楽しくお話しできる雰囲気をつくることを心がけています。そのために大事なことは、医師である私が、常にに心に余裕をもって診察にあたることが必要と考えます。

また土地柄、当院はビジネスマンの患者さまが多いので、転勤により他院で治療を継続せねばならないケースもよくあります。その際、新たな病院を紹介するだけでなく、治療の経緯がわかるデータも引き継ぐようにしています。その他、説明では、総じて曖昧さを避け、わからないことも含め端的にお伝えするようにしています。

多忙の方が多いビジネス街に位置する医院として、何か工夫していることはありますか?

ご多忙により、昼休みを見込んでご来院される患者さまもいらっしゃいます。その際、検査やその後の診察で合計一時間以上かかると、それだけで昼食をとる時間がなくなって困るとの声を聞きました。そこで当院では、お昼の時間帯は、検査後30分間、外出して昼食をとっていただけるような工夫をしています。

具体的には、対象となる方に「外出券」をお渡しするものです。30分以内であれば、昼食をとってお戻りになっても診察の順番をキープしたまま、引き続き診察や処方を受けていただくことができます。もし順番がすでに先に進んでいた場合は、現在診察されている方の次に診察いたしますので、時間を有効にお使いになれます。また、午前中に検査をしてお仕事の帰りに続きの検査をするなど、忙しく働いている方の隙間時間を有効利用した診療も可能です。

診療において、今後力を入れていきたいことはありますか?

平成30年10月末から、木曜日が二診体制となりました。院長に加え、非常勤で伊藤医師が診療にあたります。伊藤医師は網膜硝子体疾患の治療を得意としていて、当該疾患の手術も多数手がけてきました。患者さまに多い加齢黄斑変性でお悩みの方に向けて、さらにきめ細かいサポートすることが可能になりました。

この二診体制により、当院は今後、網膜硝子体疾患と緑内障の診療に特に力を入れていきたいと考えています。さらに、結膜炎などの感染症の疾患も含め、患者さまがいかに早く通常の生活に戻れるかをモットーとして診療に取り組んでまいります。

患者さまへのメッセージをお願いいたしします。

多忙な患者さまが多いこともあり、症状がでてから治療を開始されるまで時間がかかる方も多くいらっしゃいます。一方、早めの治療ほど早い改善が見込めます。そのため、どんな小さな疾患でも、何かおかしいと感じたら、すぐに検査を受けられることをお勧めいたします。

また眼の病気に限らず、特に40代を過ぎた方は、お仕事も大事ですが、ご自身の身体の健康を大事にしていただきたいと思います。仕事は誰かに代わってもらうことは可能ですが、自分の身体はそうはいきません。自らの身体は自らで守っていかねばなりませんので、ご自身の身体の声に意識を向けていただきたいと思います。